登録貸金業者情報検索
本来、中小零細企業の経営は、資金繰りを管理し、政府系金融機関と信用保証協会付き融資で賄っていくのが基本です。
ですから、ノンバンクから借りるべきではありません。
しかしながら、急場をしのげば見通しが開ける場合や、短期的な繋ぎなど、止む得ない場合には、利用を否定するものではありません。
ただ、利用するにしてもあまりにも何も知らずに、ただ貸してくれるというだけで業者を選ぶと大変な事になる場合もあります。
折角、この場を乗り切れば将来が開けるのに、悪徳業者の餌食になったのでは、何もなりません。
せめて基礎的な事だけでも理解していただいた上で、利用される事をお勧めいたします。
まずノンバンクとは、どういうものかと言いますと、いわゆる貸金業と呼ばれている業者のことであり、銀行や信用金庫などは入りません。
貸金業を営むためには、登録をして登録番号をもらわなければなりません。
営業所がどこかの都道府県に1つしかなければ、その都道府県の知事登録となり、複数の都道府県に営業所を持っている場合は、国の財務局長登録になります。
≪例≫
東京都に営業所 東京都知事(8)第12345号
東京都と神奈川県に営業所 関東財務局長(8)第12345号
この例からも分かりますように街金のような小さな業者は、都道府県知事の登録番号になっている場合が多く、サラ金のように全国展開している場合には、財務局長の登録番号になっています。
これを見るだけで、小さな業者かどうか判断することができます。
前述の例にありますように、貸金業者には登録番号が割り当てられています。
この登録番号を持たない貸金業者が、いわゆるヤミ金と呼ばれています。
ですから、街金と呼ばれていても登録番号を持っていれば法律上は正式な業者になります。
さて、この登録番号の見方ですが、まず番号の先頭にある「○○知事」と「○○財務局長」の違いは前述の通りで、「○○財務局長」の方が、複数の都道府県に営業所を有する大手である可能性が高いと言うことがわかります。
次に、登録番号の(8)の()内の数字が重要になります。
この()内の数字は、この登録を何回更新したかと言う数を表しています。
例のように(8)であれば、8回更新されて来た事になり、3年に1度の更新になりますので、少なくとも22年間(3年×7回+1回)は、行政処分など受けて取消にならずに真面目に営業して来た業者だと言う事になります。
ですから、小さな街金でも長年真面目にやってきている所はありますし、折角20年以上もかけて更新してきた看板を失いたくないと言うことで、あまり無理な取立などをしないようにしている業者もあります。
その分、街金と言えども審査が厳しい場合もあります。
逆に(1)のように()内の数字が小さい業者は要注意です。
違法を承知で行政処分も覚悟の上、詐欺的な貸付けを行い処分を受けたら、社長を変えて、また新たに登録するような業者は、常に(1)の状態になるからです。
ノンバンクを利用する場合には、次の事柄をチェックして業者を選ぶだけで、何もチェックせずに選ぶより、かなり安全になります。
是非、お試しください。
これまでに説明して来ました登録番号で、確かに業者の良し悪しがある程度推察できますが、それはあくまでもその番号が正しく登録されていると言う前提です。
登録もしていないのに勝手に偽の番号を付けていたとすれば、これまでの見分け方は意味がありません。
それで、登録番号が本物かどうか確認することをお勧めします。
確認方法は、金融庁のホームページにある登録貸金業者情報検索を利用すると良いでしょう。
ここで業者の正式名と登録番号が正しいものと一致するかどうか確認しましょう。