122.コロナ融資を使い果たしたらどうすれば良い?
2021年3月13日
コロナ融資を使い果たしたと言う事は、それだけ赤字が増えた事を意味します。
弊社のクライアント様の多くは、コロナ融資はそのまま通帳に残っています。
何故ならば、コロナ禍でも黒字経営をして来たからです。
しかしながら、飲食業やホテル旅館業のように、黒字経営が難しい業種があるのも事実です。
そのような業種の方が追加融資を受けるにはどうすれば良いのでしょうか?
融資審査のポイントは次の3つです。
①資金使途(過去のコロナ融資の資金使途もポイントになる)
②返済原資(どのようにして利益を出して返済するのか)
③保全(保証協会の枠が空いているか?)
コロナ融資を運転資金として、目的通りに使っていれば、特に問題はありません。
次の借入の資金使途も運転資金であれば、問題ないでしょう。
問題は②の返済原資です。
今まで赤字でコロナ融資をつぎ込んで来ても、赤字が止まらず更に借入を申込みたいと言うのは、単なる延命で返済できないと見られますので、融資は下りません。
まずは、どこまで経費削減して、不要資産を売却して、身を削ったかと言う、所謂リストラ計画ぐらいは必要でしょう。
社長がベンツやBMW等の高級外車に乗っていては、出来るだけの努力をしたと言う説得力に欠けるでしょう。
次に、何時頃から売上がどのくらい回復するのか、同業種の上場企業などの予測を参考にしながら、自社の客単価や客数の実績なども織り交ぜながら、売上回復の根拠を示す事業計画書を作成する事が重要です。
それから、最後に万一返せなくなった時に金融機関が保全措置を取れるかどうかが重要になります。
不動産などの担保があれば良いのですが、なければ信用保証協会の保証枠が空いているかどうかも大きなポイントになります。
何れの保全策も取れない場合には、借入申込額を十分返済できる保証人を用意する方法もあります。
今では第三者の保証人は取らない事になっていますが、こちらから申し出た場合には、保証人を取ることができるのです。
ですから、金融機関側から保証人を付けて欲しいとは言えませんので、こちらから保証人を引受けてくれる方がいますので、お願いしますと言えば承諾してもらえる事もあります。
この3つのポイントをしっかり押さえて、融資の申し込みをすれば可能性はかなり上がると思います。