110.スモールM&Aの融資を受けるには?
2020年11月6日
これからの経営者は、127万社もある承継者のいない会社を買取って自社の成長に寄与させる事も選択肢の一つである事を考える必要があると思います。
それが出来れば、自社の成長スピードを上げると共に社会貢献にも繋がるからです。
127万社の先輩経営者が引退の歳になっても承継者がいないと従業員の雇用を考えると安易に清算する事が出来ません。
それでも承継者が現れなければ、従業員を路頭に迷わせる事になり兼ねません。
つまり、スモールM&Aで買う事は、自社の成長だけではなく社会の役に立つのです。
もし、2000万円の利益が出ている会社が6000万円で売られているとしたらどう思われますか?
3年で元が取れます。
問題は買収資金の調達が難しいと言う事ではないでしょうか?
金融機関にM&Aの買収資金を貸して欲しいと言っても簡単には行きません。
皆さんがお付合いしている銀行の担当者の方は、通常は運転資金か設備投資資金を取扱っており、M&Aでの株式買収資金はどちらかに入るのでしょうか?
もし、銀行から融資された資金で、上場株式を買いますと投資資金と見られ、資金使途違反に問われ、融資を受けられなくなる可能性があります。
では、未上場の株式であれば良いのでしょうか?
実は、金融機関によって違いますが、M&Aで買収相手の資産や得られるキャッシュフローを担保に買収資金を貸し出すLBOチームを持っている金融機関も多くありますが、大概は支店の窓口にはいません。
しかも、最低でも数億円又は数十億円以上からの取り扱いになっているケースが多く、数千万円ではまず取り扱ってはもらえません。
つまりスモールM&AでのLBOによる調達は難しいと言うことなのですが、買収先の財務内容が良い事は、資金調達上から言えばプラスになります。
後は買収側の財務内容が良く無ければ難しいと言えるでしょう。
これから、60万社の黒字企業が売りに出される可能性があります。
資金調達が出来る準備が整っている企業が得をするでしょう。
つまり、今からでも財務に関心を持ち、目先の節税などを止めて財務強化を行った企業が買収資金を調達できるようになるのです。
買収資金の調達は、素人では難しいので資金調達とM&Aの両方を解っている専門家に依頼する事をお勧めします。
M&Aのマッチングを行うFA(ファイナンシャルアドバイザー)も必要ですが、FAでは資金調達は出来ませんので、同じ手数料を払うのであればFAが出来て資金調達もできる専門家が最適と言えるでしょう。