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97.コロナ明けの業績回復に備えておくべき事は?

2020年7月31日

コロナ被害を受けた多くの方は、コロナ明けは売上が回復すれば何とかなると考えているのではないでしょうか?
果たしてそうでしょうか?
そもそも以前の売上時にそんなに余裕があるくらい利益が出ていたのでしょうか?
特にコロナ関連融資を受けて赤字を埋めて来た方々は、元の売上と利益に戻っても返済できない可能性が高いと言えます。
つまり、売上が戻っただけでは解決しないケースが多いと言えます。
解決策としては、以前より売上を上げるか利益率を高めるかしないと思います。
その時に何をどうすれば良いのか的確に解る経営者は中々いません。
何故ならば、多くの中小企業はどんぶり勘定で商売を行っているからです。
原価率一つとっても正確に把握していません。
例えば、レストランでメニュー毎の本当の原価を把握している処はまずありません。
良く管理されている処でも、原材料費だけの原価です。
メニュー毎の調理時間や水道光熱費まで管理している処はないでしょう。
原材料費は安くても調理時間が長く掛かるメニューの本当の原価は高いかも知れません。
そのメニューでお客を呼んでいると言うケースもあるでしょうが、忙しい時にそのメニューを頼まれると注文全体に遅れが生じるとすれば、そのメニューは無い方が良いと言う判断もあるかも知れません。
また、製造業などでも毎月棚卸をして在庫管理をしたり、仕掛品の時間工程管理まで行い仕掛品の原材料費の他に作業者の人件費まで管理している中小企業も中々ないと思います。
結果論としてそこまで精密にやる必要はないと言うケースも多いとは思いますが、本当の原価が見えればどの商品に広告宣伝費を掛けて売るべきなのかが見えて来ます。
コロナで商売がスローになり時間が出来たのであれば、是非商品別の本当の原価率を計算して見て、どの商品が利益に貢献しているのかとか原価率を下げるにはどうすれば良いのかを考えて見ると何かヒントが掴めると思います。
業種によっては、コロナが空けても元に戻らない事もあると思います。
それでも本業の利益率を改善しておく事は、基本がしっかりしますので、その後の対策にも良い影響を与えると思います。



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