60.公庫の融資は専門家に相談した方が有利?
2019年10月19日
日本政策金融公庫は、経営者ならば多くの方が知っていると思います。
しかしながら、日本政策金融公庫は色々な機能や特徴を持っていますので、上手く使うにはそれなりの知識が必要になります。
例えば、信用保証協会の審査に落ちるようなケースでも、日本政策金融公庫なら融資が下りるケースが多々あるからです。
そのことを知らなければ、日本政策金融公庫の無担保枠を全て先に使い切り、後は信用保証協会に頼り切りで、信用保証協会の審査に落ちてしまえば借りる処が無くなってしまう場合があります。
それより財務状況や資金使途に応じて、保証協会の審査に通る物は保証協会に申込、信用保証協会の審査に通らないと思われる物は日本政策金融公庫に申し込むだけでも、それぞれの無担保枠を無駄にすることがなくなります。
また、多額の資金が必要になる場合には、銀行と日本政策金融公庫の協調融資によって、それぞれの金融機関のリスクが減って実現できるケースもあります。
しかしながら、日本政策金融公庫からの融資に関して、専門家を使う一番のメリットは事前審査が受けられると言う部分です。
通常であれば企業は、日本政策金融公庫の融資の可否を知るには支店に融資の申込をして審査を受けるしかありません。
それで融資が否決されれば、現実的には半年間は融資を申し込めません。
しかし、日本政策金融公庫と繋がりのある専門家であれば、事前チェックを受ける事ができます。
そこで、専門的な指摘を受けても専門家であれば、何をどうすれば良いのかが解りますので、改善した上で再度事前チェックを受けて合格すれば、支店へ繋いでもらえるのです。
こうなれば、ほぼ間違いなく融資が下りますし、改善に時間が掛かる場合は一旦取り下げても支店に正式に融資を申し込んでいませんので、半年間待つ必要もないのです。
例えば、財務改善に2ヶ月~3ヶ月掛かるとすれば、それを済ませた上で直ぐに申し込むことができるのです。
審査に通るかどうか心配な方は日本政策金融公庫に申し込む前に、専門家に日本政策金融公庫に事前チェックは出来ますかと聞いてから頼むのが良いでしょう。