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59.二期連続赤字でも大幅借入すると?

2019年10月12日

昔から2期連続赤字になると金融機関からの融資が難しくなると言われています。
ですから赤字で決算を迎えると、来期は何が何でも黒字にしようと頑張るのが経営を理解している経営者です。
勿論、2期連続赤字と言っても重症から軽症まで様々です。
同じ2期連続赤字でも債務超過の陥っている重症の状態では、まず融資は下りません。
この債務超過と言う重症状態に陥った多くの経営者が間違いを犯します。
金融機関に融資を断られて、ノンバンクや個人のカードローン等の高金利商品に手を出して、先の見通しを考えず取り敢えず資金の不足分に充ててしまうのです。
こうなると益々、金融機関からの融資が遠のいてしまいます。
このようなやり方は傷の手当をせず、痛み止めを飲んで済まそうと言うのと同じです。
痛みは無くても、血は流れていますから、放置すれば何れ死んでしまいます。
一番良いのは、債務超過に陥ると分かった時点で財務の専門家に相談する事です。
そうすれば、多くのケースで金融機関からの融資を受ける事ができます。

そこまで重症ではないケースでは、多くの場合簡単な財務改善で融資を受けることが出来ます。
最も軽症である2期連続赤字は、資産超過の状態で減価償却や特別損失等で赤字を出した場合です。
このようなケースでは、早急に借入を増やします。
例えば、年商1億円程度の会社で、キャッシュフローが2000万円ある現状で、更に3500万円を借り増しました。
合計5500万円のキャッシュフローで、月商の約7ヶ月分を確保しました。
元々、キャッシュフロー2000万円(月商の2.5ヶ月分)でも十分回っていましたが、それが5500万円に増えたらどうでしょう。
3期連続赤字でも4期連続赤字でも十分耐えられます。
その安心感と積極投資するだけの十分なキャッシュフローがあれば、真面な経営者であれば、黒字化できる確率はかなり高まるでしょう。
これが財務戦略と言うものです。

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