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57.D4からD1でフェラーリのリースが通った?

2019年9月27日

前のブログ(56.自社の帝国データバンクの点数を知っていますか?)で帝国データバンクの評価がD4(36点~39点)なら、コピー機のリースも通らなかったと言う話をしました。
処がこの会社、帝国データバンクと面談して定性評価を上げ、財務改善された決算書や事業計画書等の資料を提出して定量評価も上げました。
これでD1(47点~50点)へ評価を上げる事ができました。
それが功を奏したのか、会社でフェラーリのリースを申し込んだら、何と通ってしまったのです。
逆のケースでは、業績はそこそこ良いのにプロパー融資は断られるのです。
可笑しいと思い帝国データバンクの評価を見てみるとD4(36点~39点)でした。
しかし、何故そこまで低評価なのか不思議に思い帝国データバンクにどのように対応しているか聞いてみますと、面談は断っていましたし要求された決算書も提出していない事が判明しました。
それに銀行へ融資を申し込む時にも経理担当者に任せきりで、銀行員が訪ねて来ても名刺交換が済んだら後は直ぐに出かけてしまうのです。
銀行員も帝国データバンクと同様に定性評価を取り入れていますので、社長との面談時間が短く途中で席を立つようであれば良い評価にはなりません。
このケースでは帝国データバンクの評価がどこまで影響しているかハッキリしていませんが、金融機関も帝国データバンクで51点以上の会社を狙って営業を掛けるほど重視していますので、評価は上げておいた方が良いでしょう。
前述のフェラーリの例ではないですが、少なくともリース会社の評価には大きな影響を与えると言っても過言ではありません。
リースの与信枠が大きくなれば、設備投資はリースを使い融資枠を温存すると言う財務戦略も可能になります。
51点以上になって新規行から融資の営業を受けるようになれば、かなり良い条件が出てきます。
何故ならば、業績の良い企業に貸したいと思えば既存行より、良い条件を出して借りてもらうしかないからです。
帝国データバンクの評価は、直接融資に繋がる訳ではありませんが、結果的にリースを使って財務戦略の助けになったり、条件の良い融資の紹介に繋がったりするのです。

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